ゴールデンクロス、デッドクロスの強弱 (チャート力向上講座日足スイング編)
ゴールデンクロス・デッドクロスの強弱についてです。
前項でゴールデンクロス、デッドクロスについて掲載しましたが、ゴールデンクロスが発生しても、相場が上昇していかない場面、同様にデッドクロスが発生しても相場が下降しな場面が多々あります。
そういった場面をできるだけ回避するために、この項ではクロスの強弱について学びます。
ゴールデンクロス・デッドクロスの「ダマシ」
実際の相場では、「ダマシ」といわれるクロスしてもその方向に持続しない場合が多数あります。
そのため、そのゴールデンクロス・デッドクロスが「ダマシ」かそうでないかを判断し、「ダマシ」の場合はそこで仕掛けない様にしないといけません。
そのダマシ回避の一助となるのが、ゴールデンクロス・デッドクロスの強弱です。
この項ではゴールデンクロス・デッドクロスの強弱について学びます。
強弱ですべてのダマシを回避できるわけではありませんが、とても有効な基準の一つとなります。
ゴールデンクロス・デッドクロスの強弱
ここでは、ゴールデンクロス・デッドクロスの強弱を判断する簡単な基準を解説します。
その強弱の判断の基準は、移動平均線の長期線の向きです。
具体的には、下記の様になります。
強いゴールデンクロス・デッドクロス
- 長期の移動平均線が上昇中に発生するゴールデンクロス
- 長期の移動平均線が下降中に発生するデッドクロス
強いゴールデンクロス・デッドクロス
- 長期の移動平均線が下降中に発生するゴールデンクロス
- 長期の移動平均線が上昇中に発生するデッドクロス
移動平均線の長期線が上昇しながらのクロスか、下降しながらのクロスかで判断が可能です。
下の図は、いずれもゴールデンクロスの発生をモデル化したものですが、Aは短期線も長期線も下降しながらのクロスですので、弱いゴールデンクロスとなり、「ダマシ」と判断できます。
逆にBは短期線も長期線も上昇しながらのクロスで、強いゴールデンクロスと判断できます。
同様に、デッドクロスの場合は、短期線、長期線ともに下降している際のクロスは強いデッドクロス、長期線が上昇している時に発生するクロスは弱いデッドクロスとなります。
また、長期線がクロスの方向に上昇・下降していなくとも、長期線が横ばい状態(水平)で短期線が下から長期線を上抜くゴールデンクロスは、長期線下降中のゴールデンクロスよりも、比較的強いゴールデンクロスとなります。
同じように、長期線が水平のときに、短期線が長期線を上から下抜くデッドクロスは、長期線上昇中のデッドクロスよりも強いクロスと判断されます。
実際のチャートで見ると下図の様になります。
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