9月17日|平均足は陽転継続、5-20-60日線が上から整列。フィボ150%手前で伸び悩み。FOMCの利下げ観測様子見。


2025年9月17日

 

概況(9/17)

9月17日の実値は、始値44,751.84円・高値45,033.34円・安値44,612.07円・終値44,790.38円。

日足平均足は始値44,588.49円、終値44,796.91円で陽線継続。

上ヒゲ・下ヒゲを伴う「進行上昇」型で、強いが過熱感のサインも混在する。

移動平均線は5日44,534円・20日43,161円・60日41,465円で、5>20>60のパーフェクトオーダーが続く。

 

日足・週足の平均足

日足平均足は実体陽線を維持し、短期の買い優勢を示す。

週足平均足(進行週)は始値43,356円→終値44,852円で陽転継続。

週足レベルでもトレンドは上に傾くが、今週高値45,055円に迫る局面で上値の重さが意識されやすい。

 

フィボナッチの攻防(直近スイング:高43,876/安41,835)

市場が意識する拡張は123.6%=44,357円、138.2%=44,656円、150%=44,896円、161.8%=45,137円。

終値は138.2%と150%のレンジに位置し、上は44,896円(150%)、その上が45,137円(161.8%)。

本日の高値45,033円は150%を一時上抜くも、161.8%到達前に押し戻された。

短期は44,655~44,900円帯が攻防の中枢、下押しでは44,357円(123.6%)と5日線が初期サポート。

 

移動平均線とグランビル

上向きの5日線へ「寄せる押し」は、グランビルの第1法則型の押し目になりやすい。

一方、終値が150%を明確に超えられずに陰転する局面では、短期の過熱修正が入り5日線~138.2%ゾーンまでの戻りを許容したい。

5日線割れでも20日線は強い上昇勾配で、20日線近辺(43,000円台前半)は中期の買い直しエリアとして意識される。

 

ファンダメンタルの背景

今夜のFOMC(9/16~17)は年内初の利下げ開始観測が優勢。

世界株は利下げ期待を織り込みつつも、ガイダンス待ちで様子見気配だ。

為替はUSD/JPYが146円台で推移し、輸出株の採算改善には追い風だが、行き過ぎた円安の副作用にも目配りが要る。

国内はコアCPIが7月+3.1%、卸売物価(PPI)が8月加速と物価の粘着性が続く。

日銀は9月会合で現状維持が大勢ながら、年内追加利上げ観測は残り、金融環境の転換点を市場は意識している。

また、直近の相場は史上高値圏を試す過程で利食いと円動向に反応しやすい地合いも確認されている。

 

業種別の現況と見通し

半導体・AI関連:海外テック需給の改善と円水準のサポートで基調強い。FOMCの金利パス次第で高バリュエーションの振れが生じやすく、150%超での一段高は161.8%(45,137円)の達成とセットで評価したい。外部環境次第でボラ拡大に留意。

輸出(自動車・機械):146円台のドル円は追い風。短期は138.2~150%帯の保ち合いでも相対堅調が続く公算。

銀行:年内の日銀追加利上げ観測が継続材料。長期金利の基調上振れが確認できれば、押し目拾い優位。

内需・小売/サービス:物価粘着と賃上げ進展の綱引き。金利・為替・エネルギー価格の波及で選別色が強い。

 

トレード戦略と価格帯シナリオ

短期は44,655~44,900円(138.2~150%)のレンジブレイク待ち。

上抜けなら45,137円(161.8%)試し、同水準での上ヒゲ連発なら一旦利食い優先。

下押しなら5日線→44,357円(123.6%)の順で反発の質を点検。

中期では20日線が上昇トレンドの生命線で、そこを割り込まない限りは押し目買いのスタンスが機能しやすい。

 

まとめ

平均足は日・週とも陽転継続、移動平均は上から整列でトレンドは上。

一方で150%手前の売り圧とイベント(FOMC/日銀)が重なり、44,655~44,900円帯での揉み合いが最初の分岐点になる。

ファンダの追い風(利下げ開始観測・円水準)と国内の物価・金利の転換期という逆風の綱引きの中、ブレイク方向に素直に追随し、逆行なら20日線まで冷静に引き付けるのが基本戦略である。

 

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