9月22日の日経平均は45,493.66円で大引け(終値最高値更新)。
始値45,193.77円から高値45,757.74円まで上伸したが、引けにかけて上髭を残した陽線で着地した。
日足平均足は始45,085→終45,409の陽転継続。
週足平均足(進行週)も始44,221→終45,409の陽線で、短中期トレンドはいずれも上方向を指している。
テクニカル概況(平均足×フィボナッチ×移動平均)
移動平均線:
5日=45,107円、20日=43,546円、60日=41,795円で5>20>60のパーフェクトオーダーが続く。
角度も上向きでモメンタムは良好。
グランビルの視点:
上向きの5日線が下値のガイド。
短期の押しが入っても5日線~161.8%(45,137円)の帯で反発できるなら、上昇波動は生きている。
終値で161.8%割れなら、150%(44,896円)までのスピード調整を許容。

フィボナッチ拡張(直近スイング:高43,876/安41,835):
150%=44,896円/161.8%=45,137円/176.4%=45,435円/200%=45,917円。
本日は176.4%を明確に上回って引け(終値45,494円)、ザラ場は200%=45,917円まであと約160円に迫る局面があった。
上髭は出たが、161.8%・176.4%をともに上で維持しており、トレンド判定は強気キープだ。

デイリー・ウィークリーの着眼点
日足(平均足):
実体陽線+上髭。
買い優勢だが、高値圏の利食いも同時進行。
明日以降、45,435(176.4%)の上で噛み合い続けられるかが直近の見どころ。
週足(平均足):
進行週で陽転継続。
今週どこまで上値を伸ばせるかは200%(45,917円)の攻略が鍵。
達成→保ち合い入りか、未達→176.4%~161.8%への呼吸入れか、の二択になりやすい。

シナリオ別の価格レンジ戦略
上値追い継続:
45,435円(176.4%)を終値で維持できれば、再び45,917円(200%)試し。
達成後は上髭連発や平均足陰転を利確サインとして機能させる。
スピード調整:
利食いで45,137円(161.8%)~5日線へ接近。
ここでの反発強度(出来高増・下髭強)は押し目確認ポイント。
転換警戒:
終値で150%(44,896円)割れかつ平均足陰転なら、短期の過熱修正へ。
次は20日線(43,5万円台)の攻防を意識。

ファンダメンタルの現在地(要点)
金利環境:
海外金利はピークアウト感が台頭、金融環境は徐々に緩む方向。
株式のリスク許容度は高まりやすい。
為替:
円安水準は輸出採算に追い風。
一方で内需・コストセンシティブには選別が進む。
国内物価・政策:
物価の粘着性をにらみつつ、急激な政策変更は想定しづらい環境。
イベント通過ごとの言質に短期需給が反応しやすい。
業種別の現況と見通し
半導体・AI関連:
金利頭打ち観測で再評価継続。
指数が176.4%上を保つ限りモメンタム維持。
200%前後は利確圧の出やすいエリアで個別は逆行高の強弱を選別。
輸出(自動車・機械):
円安と世界需要の底堅さで基調堅調。
指数の押しは161.8%帯が守られるかを確認しながら「押し目拾い」。
銀行:
国内長短金利のトーン次第で強弱が分かれるが、基調は底堅い。
指数の一服時に5日線近辺で分散拾い。
内需(小売・サービス):
コスト圧力と賃上げの綱引き。
指数が200%接近→達成後のもみ合いではディフェンシブの相対強度に目配り。
まとめ
テクニカルは日週の平均足が陽転、5>20>60の強気配置で、拡張176.4%上で引けと条件良好。
上髭は出たが、終値最高値更新が示す地合いの強さは明確だ。
基本戦略は176.4%上維持=順張り継続、割れた場合は161.8%~5日線で押し目の質を吟味。
中期の上昇シナリオは20日線上をキープする限り不変である。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価