9月26日|平均足は日週で陽転維持も引けは5日線割れ。フィボ拡張176.4%到達後に失速、161.8%帯で押し目か?


2025年9月27日

 

概況(9/26)

日経平均は45,354.99円で大引け。

始値45,634.20円から45,766.77円まで上伸し、一時は直近スイングのフィボ拡張176.4%(45,435円)を明確に上回ったが、引けにかけて失速し安値引けとなった。

日足の平均足は始45,523→終45,528の小さめ陽実体でトレンド自体は陽転維持。

週足平均足(進行週)も始44,221→終45,392の陽線圏で、週次トレンドは上を指している。

 

フィボナッチ拡張と価格帯の現在地

直近スイング(高43,876/安41,835)に基づく拡張は、150%=44,896円/161.8%=45,137円/176.4%=45,435円/200%=45,917円。

本日の高値は176.4%超まで伸び、200%まで残り約150円に迫る場面があった一方、引けは161.8~176.4%のレンジに押し戻された。

短期の分岐は引き続き45,435円(176.4%)の回復可否と45,137円(161.8%)の維持である。

 

平均足×移動平均×グランビル

移動平均線は5日=45,455円/20日=43,997円/60日=42,070円で5>20>60のパーフェクトオーダーが継続。

終値は5日線をわずかに下回って着地したが、20日線は力強い上向きを維持している。

グランビルの法則に照らせば、上向きの移動平均にタッチ→反発は典型的な「第1法則」。

明日以降、5日線(≒45,4万円台半ば)を素早く奪回できれば、“グランビルで跳ねる”シナリオが再点火しやすい。

逆に161.8%(45,137円)割れでは、150%(44,896円)や5日線・前日安値帯までのスピード調整を想定したい。

 

日足・週足のテクニカル評価

日足平均足は小陽実体で、上昇波動の勢いはやや鈍化したものの、陰転は回避。

長い上ヒゲを伴う前日までの“伸びの反動”を吸収する形の失速で、値固めの初期段階とも解せる。

週足平均足は陽転維持で、週次モメンタムの低下は限定的。

週後半に176.4%の上で週足実体を伸ばせるかが9月末の焦点になる。

 

ファンダメンタルの地合い(要点)

海外では金利の上振れリスクがやや後退し、成長株優位の地合いが続きやすい一方、当面は中銀・物価指標のガイダンスに相場が敏感。

為替は円安レンジで、輸出の採算には追い風が続くが、エネルギー・原材料価格の上振れは内需のコスト面で重石になりやすい。

国内のサービス価格や賃金の粘着性は残り、政策は段階的・言葉(ガイダンス)重視の運転が続くため、イベント前後の短期ボラは織り込みたい。

 

業種別の現況と見通し

半導体・AI関連は金利一服×円安の組み合わせで基調堅調。

指数が176.4%回復ならモメンタム再強化が見込める。

輸出(自動車・機械)は為替追い風で相対強を維持しやすい。

銀行は金利の方向感に依存度が高く、イベント通過まで選別。

内需(小売・サービス)は原材料・電力のコスト動向次第で銘柄間の明暗が分かれやすい。

 

価格帯シナリオと戦術

上値追い再開:

終値で5日線回復→176.4%(45,435円)を再び上抜きなら、200%(45,917円)トライへ。

節目到達後の上ヒゲ連発は段階的利確のサイン。

スピード調整:

161.8%(45,137円)~5日線の帯での下ヒゲ・出来高増の反発を押し目有効シグナルとして拾う。

転換警戒:

150%(44,896円)割れかつ平均足陰転で短期の過熱修正が本格化。

中期は20日線(43,9万円台)の攻防を最終ラインに。

 

まとめ

トレンド判定は日週とも陽転、5>20>60で上昇基調は維持。

きょうは176.4%到達後に安値引けとなったが、161.8~176.4%の中間帯に収まり、5日線を素早く取り返せるかが明日の最大テーマだ。

奪回=“グランビルで跳ね”、割れ込み継続=150%~5日線での押し目精査、という二段構えで臨みたい。

 

 

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