9月29日|日足は小陰転も週足は陽圏維持。フィボ拡張150%上で粘る、5日線下の初押しで“グランビル反発”探り


2025年9月29日

 

概況(9/29)

日経平均は45,043.75円で大引け。

寄り付き45,113.29円から45,152.70円まで戻す場面はあったが、44,890.20円まで押してから引けにかけて持ち直した。

日足平均足は小陰実体(始45,525→終45,050)で、短期モメンタムはやや鈍化。

一方で週足平均足(進行週)は陽線圏(始44,806→終45,050)を維持し、週次トレンドはまだ上向きの範疇にある。

 

 

フィボナッチ拡張の位置取り(直近スイング:高43,876/安41,835)

直近スイングに基づく拡張は150%=44,896円/161.8%=45,137円/176.4%=45,435円/200%=45,917円。

本日の値動きは日中に161.8%(45,137円)へ接触→押し戻され、引けは150%と161.8%の中間帯に落ち着いた。

テクニカル的には161.8%が当面の上値抵抗、150%が初期サポートとして機能しており、どちらに抜けるかで次のレンジが決まる。

 

平均足×移動平均×グランビル

移動平均線は5日=45,455円/20日=44,108円/60日=42,154円で5>20>60の強気配列を維持。

ただし終値は5日線の下に位置しており、短期は「上昇トレンド内の初押し」。

グランビルの第2法則(上向きMAへの接触・割れで反発)で上昇して5日線突破か。

ここで足踏みし5日線下落も、対20日線でのグランビル第3法則もありうるので、仮に下振れても150%(44,896円)と20日線が下支えと買い直し候補。

一方、終値で5日線を明確回復できれば、176.4%(45,435円)や200%(45,917円)の再トライが視野に入る。

 

日足・週足のテクニカル評価

日足平均足が陰転となり、短期の“勢い”は一服。

ただ、下ヒゲ気味に引けた実値が示す通り、150%上では買い支えが確認できる。

週足は陽線圏を保ち、上昇波動の基調は不変。

今週、161.8%を終値で奪回し週足実体を伸ばせるかが、月末~月初の分岐である。

 

ファンダメンタルの現在地(要点)

海外では金利の頭打ち観測が根強く、成長株に有利な地合いが続きやすい。

一方、イベント(中銀会合・物価・雇用)ごとに言葉のニュアンス差で金利・為替が振れ、短期のボラティリティは残存。

為替は概ね円安レンジで、輸出採算には追い風だが、エネルギー・原材料コストが内需に重くのしかかりやすい。

国内のサービス価格・賃金の粘着性を踏まえると、政策は段階的・ガイダンス重視が基本線で、サプライズは出にくい。

 

業種別の現況と見通し

半導体・AI関連は金利一服×円安で基調堅調。

フィボ拡張の161.8%を再び上抜き維持できるなら、176.4%→200%の上値試しに歩調を合わせやすい。

輸出(自動車・機械)は為替が下支えし、150%帯の押しは拾われやすい。

銀行は金利材料待ちで選別色が強く、指数が5日線を取り返す局面で相対強化しやすい。

内需(小売・サービス)はコスト転嫁力の差が明暗を分け、指数がもみ合う場面ではディフェンシブの相対強度が意識される。

 

価格帯シナリオと戦術

ベースシナリオは、ふぉぼ拡張150%~161.8%帯での反発=“グランビル第2”での5日線突破を想定しつつ、150%割れでは44,800円台後半~9/19下髭の安値帯までのスピード調整を許容。

上方向は161.8%の終値奪回が合図となり、176.4%→200%の順で上値をチェック。

下方向は150%割れ+日足平均足の陰転継続が強まれば、20日線(44,100円前後)までの呼吸入れを警戒する。

 

まとめ

日足は小陰転、週足は陽圏、5>20>60の強気配列は維持。

価格は150%~161.8%の攻防に戻っており、5日線の素早い奪回なら現状を初押しとしての再上昇が本命。

逆に150%割れなら一段の調整を想定し、20日線での反発力を見極めたい。

 

 

 

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