概況
10月7日の日経平均は47,950.88円で大引け。
ザラ場は高値48,527.33円まで伸ばして拡張161.8%(48,334円)を一時突破、引けは拡張150.0%(47,860円)と161.8%の間に落ち着いた。
日足の平均足は陽実体でモメンタムの継続を示唆、週足平均足(進行週)も陽転で上昇波動の腰は強い。

テクニカル総覧(平均足×移動平均×フィボ拡張)
移動平均は5日=46,230円/20日=45,174円/60日=42,781円で5>20>60のパーフェクトオーダー。
上向き短中期線の上で推移しており、トレンドの骨格は明確に強気だ。
直近スイング(高=45,852円/安=41,835円)を基準にした上方向フィボ拡張は以下の通り。
- 138.2%=47,386円
- 150.0%=47,860円
- 161.8%=48,334円
- 178.6%=49,009円
本日は138.2%→150%→161.8%と上抜きを確かめに行く動きで、終値は150%上を維持。
161.8%を終値で乗せ切れるかが次のレンジ拡大のカギとなる。
上は178.6%(49,009円)が次の節目。
グランビルの法則で読む押し目・戻り
グランビルの買い①(上向き移動平均線の上で推移)は継続中。
加えて、買い②(上向き線への接近反発)の観点では、浅い押しが出た場合に138.2%(47,386円)~150%(47,860円)が最初の見守り帯となる。
終値で161.8%定着なら、押しは161.8%が支持に変化し、178.6%トライの持続性が増す。
一方、利食いが強まり150%割れなら138.2%までの“呼吸”を許容し、そこでも止まらなければ5日線(46,230円)が中期強気継続の試金石。

日足・週足の読み替え
日足平均足は陽実体拡大+上ヒゲ適度の“健全な上昇”の姿。
前日の強含みを引き継いで上値試しを継続している。
週足平均足も陽転維持で、週後半に161.8%上で実体を伸ばせるかが10月前半の分岐となる。

ファンダメンタルの現在地
国内は政策期待の継続と円安レンジが外需・設備投資関連の追い風に。
海外は金利の頭打ち観測が根強く、成長株(テック・AI)のバリュエーション再拡大を後押しする一方、要人発言や物価・雇用指標次第で短期の振れは残る。
総じて、「押し目は拾われやすい」前提が続くが、イベント前後のボラには配慮が必要だ。
業種別の現況と見通し
半導体・AIは金利一服×円安でモメンタムが続きやすい。161.8%定着なら主導力が一段強化。
輸出(自動車・機械)は円安追い風、150%帯~138.2%帯の押しは拾われやすい。
銀行は金利方向の鈍化で相対的に選別色、指数主導の上昇局面ではやや出遅れがち。
内需(小売・サービス)はコスト転嫁力の差が明暗、指数が高値圏で揉む場面では価格決定力の高いディフェンシブが相対堅調。
価格帯シナリオと戦術
上値追い本線:
終値で161.8%(48,334円)定着→178.6%(49,009円)トライ。
高値更新後に上ヒゲ連発なら段階的利確でデルタ調整。
浅押し拾い:
150%(47,860円)~138.2%(47,386円)での下ヒゲ+出来高増を押し目シグナルに、分割で拾い再上昇を待つ。
失速警戒:
138.2%割れ+平均足陰転で短期修正モード、5日線(46,230円)の攻防を最終ラインに。
割れの場合は20日線(45,174円)で中期の強気継続可否を再判定。
まとめ
日週の平均足陽転×5>20>60×拡張150%上維持の三拍子で、相場は上値試しの主導権を握っている。
目先は161.8%の“乗せ切り”がテーマ。
成功すれば49,009円(178.6%)が視野に入り、失敗なら150%~138.2%の浅押しで“質”を測り直したい。