概況
10月8日の日経平均は47,734.99円で大引け(始値47,925.22/高値48,181.12/安値47,728.27)。
ザラ場は前日の勢いを引き継いで48,000円台に乗せる場面があったが、拡張161.8%(48,335円)には届かず、引けはやや押し戻された。
日足の平均足は始値47,201→終値47,892の陽実体でモメンタム維持。
週足平均足(進行週)も始45,031→終47,373の陽線圏を保ち、週次トレンドも上向きだ。
フィボナッチ拡張(基準:高値45,852/安値41,835)
- 138.2%=47,386円
- 150.0%=47,861円
- 161.8%=48,335円
- 178.6%=49,009円
きょうの終値は138.2%を上で維持しつつ、150.0%(47,861円)にあと一歩届かず。
ザラ場高値48,181円は161.8%に接近したが、乗せ切りは持ち越しとなった。
したがって短期の分岐は、①150%の終値奪回、②161.8%の実体定着の二段構え。
上抜けが連続すれば178.6%(49,009円)が視野に入る。

移動平均とグランビル
移動平均線は5日=46,867円/20日=45,379円/60日=42,916円で5>20>60のパーフェクトオーダー。
上向きの短中期線の上で推移しており、グランビル買い①(上向きMA上での推移)が継続中だ。
実務上は、150.0%(47,861円)を明確に回復→その上で引ければ、“高値追いの第二波”が点灯しやすい。
逆に47,386円(138.2%)割れなら5日線までの浅押し、そこでも止まらなければ20日線(45,300円台)への“呼吸”を許容する。

日足・週足の読み
日足平均足は陽実体維持+上ヒゲ控えめで、強い押し目買い圧力を示唆。
前日の急伸に対して、高値圏での“体勢立て直し”に成功している。
週足平均足も陽転を保っており、週後半に161.8%上で実体を伸ばせるかが10月前半の分岐点だ。

ファンダメンタルの現在地
国内は政策期待の継続と為替の円安レンジが外需・設備投資関連の追い風に。
海外では金利の頭打ち観測が根強く、成長株(テック・AI)のバリュエーションを支える一方、要人発言や物価・雇用のデータで短期の振れが残る。
総じて、“浅押しは拾われやすい”前提は維持しつつ、イベント前後のボラティリティに備える構えが妥当だ。
業種別の現況と見通し
半導体・AIは金利一服×円安でモメンタム継続。
150%奪回→161.8%定着なら主導力が一段強化。
輸出(自動車・機械)は円安が下支え。
138.2%~5日線の押し目は拾われやすい。
銀行は金利材料待ちで選別色。
指数主導の上昇では相対的に一服しやすいが、押し局面のディフェンシブ代替として資金が回る場面も。
内需(小売・サービス)は価格転嫁力の差で明暗。
指数が高値圏で揉む場面ではディフェンシブが相対堅調になりやすい。
価格帯シナリオと戦術
上値追い本線:
終値で150.0%(47,861円)を奪回→161.8%(48,335円)定着で178.6%(49,009円)トライ。
高値更新後の上ヒゲ連発は段階的利確の合図。
浅押し拾い:
47,386円(138.2%)~5日線(46,800円台)での下ヒゲ+出来高増を押し目シグナルに分割でエントリー。
失速警戒:
138.2%割れ+平均足陰転で短期修正モードへ。
20日線での反発の質を見て強気を微調整。

まとめ
日週で平均足陽転×5>20>60×138.2%上維持の三拍子で、上昇トレンドの主導権は買い方。
150.0%の終値奪回がきょう以降の即効サイン、161.8%の“乗せ切り”が上値余地拡大の本命シグナルとなる。
失速時は138.2%→5日線→20日線の順に“押し目の質”を丁寧に測りたい。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価