概況(10/9)
日経平均は48,580.44円で大引け(高値48,597.08円/安値47,995.22円)。
ザラ場で拡張161.8%(48,334円)を上抜き、そのまま161.8%~178.6%(49,009円)の“上段レンジ”で引けた。
日足の平均足は陽実体(始=47,547→終=48,302)で上昇モメンタムを維持、週足の平均足も陽転で週次の上昇波動は鈍化なく継続している。

テクニカル総覧(平均足×移動平均×フィボ拡張)
直近スイング(高45,852/安41,835)に基づくフィボナッチ拡張138.2%=47,386円/150.0%=47,861円/161.8%=48,335円/178.6%=49,009円。
本日の終値は161.8%を明確に上。
短期の分岐は、(1) 161.8%を支持へ格上げできるか(押し目の支点化)(2) 178.6%到達後に実体で滞留できるかの二点だ。
移動平均は5日=47,596円/20日=45,635円/60日=43,066円で5>20>60のパーフェクトオーダー。
終値は全MAの上にあり、トレンドの骨格は強気で揃う。
日足平均足は陽実体で、ヒゲの伸びも素直――“陽の上に陽”が続く強相場の足取りだ。
グランビルの法則と“押し目の質”
現在は買い①(上向きMAの上で推移)が継続。
ギャップアップ後の相場は浅押し優先がセオリーで、シグナルの順番は以下の通り。
強気継続の最優先ライン:
161.8%(48,335円)を終日・終値で保てるか。
ここを背に下ヒゲ+出来高増は買いの手が入りやすい。
一段浅い押しの拾い場:
150.0%(47,861円)~138.2%(47,386円)の間。
押しが来ても5日線(47,600円前後)が上向きのままなら“順張りの呼吸”。
失速の初期サイン:
138.2%割れ+日足平均足の陰転。
その場合は20日線(45,600円台)で中期強気を再点検。

日足・週足の読み替え
日足は陽実体拡大で勢い維持。
前日の上げを値固めしつつ上に積む理想形に近い。
週足も陽転継続で、週末に161.8%上で週足実体を伸ばせるかが10月前半の鍵となる。

ファンダメンタルの地合い
海外は金利の頭打ち観測が続き、成長株や“未来の利益”を評価するセクターにバリュエーション再拡大の追い風。
国内は政策期待と円安レンジが外需・設備投資を下支えする一方、エネルギー・輸入コストの上振れは内需に選別圧力。
イベント(政策ガイダンス、インフレ・雇用データ)前後は短期の揺れが残るが、基調は上向きとの評価が優勢だ。
業種別の現況と見通し
半導体・AI――
金利一服×円安で主導継続。
161.8%の支持化→178.6%トライの局面では牽引力がさらに強まりやすい。
輸出(自動車・機械)――
円安追い風。
150%~161.8%帯の浅押しは拾われやすい。
銀行――
金利感応で選別色。
指数が高値追いの局面では相対的に一服しやすいが、押しの局面では資金の受け皿に。
内需(小売・サービス)――
コスト転嫁力の差が明暗。
指数が高値圏で揉む場面では価格決定力の高いディフェンシブが相対堅調。
価格帯シナリオと戦術
上値追い本線:
終値で161.8%維持→178.6%(49,009円)トライ。
上ヒゲ連発は段階的利確の合図。
浅押し拾い:
150.0%~161.8%での下ヒゲ+出来高増を押し目サインに分割エントリー。
失速警戒:
138.2%割れ+日足陰転で短期修正モード、5日線→20日線の順に耐性を点検。

まとめ
日足・週足の陽転継続×5>20>60×161.8%上の滞在で、主導権は買い方。
次は178.6%への到達と、その“滞留力”が試される。
押しが来ても161.8%→150%の順で“支点の強さ”を見極め、浅押し順張りを基本線としたい。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価