通常、非時系列指標として、時間の概念を排除し、レートの移動のみ依って〇と×で表現されるポイント・アンド・フィギュア。
時系列ではないために有用に働く場面も多いものの、ロウソク足と同時に表現する事が難しく時間のを無視するための弊害(時間帯による値動きが無視されるなど)を回避するために、時間情報を付加した「時系列ポイント・アンド・フィギュア」について掲載しています。
その計算方法とチャートを掲載し、MetaTrader用のカスタムインディケータファイルの公開もおこなっています。
ポイント・アンド・フィギュアの時系列化、計算式、チャートなど。
ポイント・アンド・フィギュアの時系列化
まず、ポイント・アンド・フィギュア(以下P&F)の時系列化については、通常のP&Fを時系列に沿って拡張する事で対応しました。
P&Fの上端と下端の位置は変更せず、上昇方向、下降方向への伸びだけを時系列に沿って伸ばし、その間を縦棒で表現する事で、ロウソク足の本体の陰陽が描画されるようなP&Fを作成しています。
通常のP&Fは〇と×の1個分の値幅をAとして(端数は切り捨て)、その値幅を超えて値が延びた場合は、〇(または×)をその値幅分追加し、反対方向にB個分動いた場合には、描画位置を次の列に移動させ、×(または〇)を描き始めます。
×(または〇、通常×は上昇、〇は下降)が始まると、その列にはその記号しか記入されず、同一方向へ一定幅毎の値動きで記号が延び、A×B個分の反対方向への値動きで次の列へ記号を記入するという指標です。
通常のP&Fについては、画像付きの解説が外部リンクにありますのでそちらをご参照ください。
それを時系列化します。
まず、チャートとその値動きで描画されるP&Fを下記に掲載します。

ポイントアンドフィギュア(通常版)
上のチャート(CFD-N225 1時間足 P&Fは値幅50円の3本切り返し)のP&Fは下の表の通りとなります。
実際は、各列の幅に差はなく、同じ幅で描画され、時間の経過に依らない指標となります。
これを時系列化するので、各ポイントの始まりの場所は変更せず、上方向、下方向への伸びは時系列に沿わせ、ロウソク足1本に対して一列を描画する様に変更を加えます。
それが下記チャートです。

ポイントアンドフィギュア(時系列)
テクニカル指標としては、上記の下段の〇×の塊のようなライン(ヒストグラム?棒線?)が描ければテクニカル指標として機能しそうです。
これを、MetaTraderのカスタムインディケータ化し公開しています。
時系列ポイント・アンド・フィギュアのカスタムインディケータ
上で作成した時系列ポイントアンドフィギュアをカスタムインディケータ化した画像が下記のチャートとなります。

ポイントアンドフィギュア カスタムインディケータ
チャートはCFD-N225の1時間足、ポイントアンドフィギュアは値幅50円の反転判断3本です。
上述の〇×とは色が逆になっていますが(色の指定は可能です)、青が×に相当し、赤が〇に相当しています。
上のチャートと同じように、始値(赤の上端、青の下端)は横ばいにし、ロウソク足の動きに合わせて終値(赤の下端、青の上端)が伸びる様になっています。
価格が下落しても、基準となる値幅(上記チャートでは50円×3つ=150円)以上の値動きがない限り反転(色の変化、本家P&Fでは列の移行)は発生せず、それまでの最高値・最安値を上端・下端として継続させています。
カスタムインディケータの設定は下記の通り値幅と反転と判断するフィギュアの個数を指定します。

カスタムインディケータPandF(OnTimeSeries)設定画面
上記画像では、値幅を50円、個数を3個としています。
カスタムインディケータファイルは下記よりダウンロードできます。
→ 時系列ポイントアンドフィギュア カスタムインディケータ(PandF(OnTimeSeries)_OCI.ex4)
<<カスタムインディケータファイルの免責>>
必ずデモ口座等で動作を確認されてください。
当EAの使用によるいかなる損害も当方では責任を負いません。併せて当方にその責任を求める事も放棄されたものとします。
ダウンロードされる場合、ダウンロードもその使用も完全な自己責任で、そのことをご理解されているものとさせていただきます。
(外部リンク)テクニカル指標(Wikipedia)
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