3.移動平均線の計算、計算結果の自動売買プログラムへの書込み
移動平均線のFX自動売買プログラムへの書込み準備
今回からは移動平均線の計算と書き込みを行うのですが、前回のレポートで全体像をお話したとおり、パラメータは5本と25本を作成していきます。
前回は下の画像のようなファイルを作成し、時刻の設定を行ったあと、ボタンをクリックすると自動で5分足の4本値を作成するファイルでした。
これに移動平均線を2本書きますので、まずは見出しをつけて書き込む場所を作りましょう。
移動平均線書き込み列の用意
では、準備が整ったところで早速作成に入っていきましょう。
まず、見出しをつけて移動平均線を書き込む場所を指定します。
下図の様に、時間が入力されている部分の右側に移動平均線の見出しをつけます。
上記G列とH列に移動平均線のデータを書き込んで生きます。
単純に、シート関数を使用してセルに「=Average(E7:E11)」とすれば、5本の平均線は計算できるのですが、せっかくですので、VBAで書き込むことを考えます。
では、VBAを起動させてコードを見ていきましょう。
前回までに3つの動作を作っています。自動更新を開始する動作、4本値を書き込む動作、時間になったら行を移して5分足を書いていく動作の3つです。
今回はそれに移動平均線を書き込む動作を作ります。
自作のFX自動売買システムにVBAで移動平均線の書き込む
まずは、「Sub Kakikomi()」の記入されたモジュールを表示させてください。
上記コードの一番下、「End Sub」より下に「Sub IdouHeikin()」と入力し、移動平均線描画のコードを書いていきます。
まず、パラメータの設定です。今回は5本と25本の移動平均線を書きますのでパラメータは5と25となります。
それらを変数に代入しておきます。
ma1 = 5
ma2 = 25
次に、どの行に書き込むかが必要ですので、その値も変数に代入します。
前回のレポートまでで作成したファイルに「行数」がありますので、そちらの値を代入すれれば問題ありません。下図の赤丸の部分です。
gyou = cells(2, 5)
で、「gyou」という変数に現在の行数を代入することが出来ます。
(VBAではセルの指定に「Cells」などを使用しますが、この場合「Cells(行番号, 列番号)」
で指定することになりますので、列番号はアルファベットではなく数字となります。)
ここまでで、コードは下記のようになります。
次のページ:自作のFX自動売買システムに移動平均線のエクセルVBAでの計算・書込みを追加
ピンバック: 相場のデータの自動取り込み(calculationを使用) | 株・為替・FX・N225などの自動売買、自動取引システムの作り方
ピンバック: 自動売買システムへの相場のデータの自動取り込み(calculationを使用) | 自動売買システムを作ってみよう