2.為替データの読み込み、書込み、4本値。
MetaTrader(MT4)から自動売買システムにFXのデータを取り込む
では、準備が整ったところで早速作成に入っていきましょう。
まずは、MetaTraderにログインし、DDEというものに接続していただきます。
このDDEがエクセルにデータを提供してくれるスグレモノ?です。
方法は、起動後(ログイン後)、上部メニューの「ツール」より「オプション」を開き、「DDEサーバーを有効にする」にチェックを入れる。
以上がMetaTraderをご利用の場合の準備となります。
エクセルへのFX・為替データの取り込み
次に、エクセルを開きます。
エクセルを開いたら、まずはDDEよりFXのデータを読み込んでみましょう。
方法は、エクセルのセルに読み込むための式を記入すれば良いだけです。
MetaTraderのDDEの読み込み式は下記のような形式になっていますので、そちらをセルA1に入力されてみてください。
=MT4|BID!USDJPY
上記式はUSドル/日本円のBidレート(売値)を表示するための読込式となります。
読込式の最後の6文字がそれぞれの通貨ペアを表しますので、ポンド/円を読み込まれたい場合は、「= MT4|BID!GBPJPY」となります。
次に、A2にAskレート(買値)を表示させてみましょう。Askレートの読込式は
= MT4|ASK!USDJPY
となります。
尚、MetaTraderに因っては、読込式が「=MT4|Ask!USDJPYpro」といった具合に、一番後ろに固有の文字列が付加する場合があります。その場合は、その文字列も含めて記入します。
お使いのMetaTraderの読み込み式が不明の場合は、MT4とエクセルのウィンドウの大きさを調整し、どちらも表示されている状態で、任意のレートをエクセル上にドラッグします。
すると、ドラッグしたセルにレートが表示され、エクセルの計算式バーに読込式が表示されます。
セルのA1にBIDレート、A2にASKレートを記入しますので、ドラッグで記入されても問題ございません。
こちらもBidレートと同様最後の6文字が通貨ペアとなりますので、先に入力したBidレートのペアと同じペアのAskレートを表示させてください。
ただ、Askレートは便宜上表示させるだけで、テクニカル指標の計算等にはBidレートを使用します。
今の段階で、下図のような状態かと思います。
このとき、セルA1、B1に表示されている内容が「#N/A」の場合は、DDE側でレートの更新があり次第、レートが表示されますので問題ございません。
読み込み式を入力した際に、「外部データを更新できません」といった旨のメッセージが出てくる場合は、FXオンラインのシステムが正常に起動しているか、DDEに接続されているかをお確かめ下さい。
その場合の式の内容は「#VALUE」や「#REF」となります。
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