自作するFX自動売買システムの全体像と準備

投稿者: | 2016年6月6日

2.為替データの読み込み、書込み、4本値。

自作するFX自動売買システムの全体像と準備

 

自動売買システムの構築の準備として、まずは4つのモノが必要となります。

それ以前に、ここでどのような自動売買システムを構築するか、その全体像を把握しておきましょう。




まず、先述のとおり、これから構築する自動売買システムは銘柄選択の必要がないFXを考えます。売買法としては、単純に移動平均線の短期と長期のクロスとします。(もちろん、それ以外でも可能ですが、製作手順の簡潔化と難易度を考えてです)

 

 

時間足と指標のパラメータなど。自作の自動売買システムの仕様。

 

時間足は便宜上5分足として、移動平均線のパラメータは5本、25本にしたいと思います。

自動売買システムですので、断続的にデータを読み込む必要がありますが、その読み込み間隔は15秒とし、1分間に4回の読み込みを行う場合と、提供されるデータが変わる毎に4本値の記入、指標の計算等を行う場合の2種を考えます。

もちろん、15秒の間には読み込めないデータも存在しますが、経験上5分足程度では大きな問題はありません。

システムの大元として、エクセルを使用し、処理はVBAにて行います。

VBAを全く知らないという方は少々難儀かもしれませんが、その辺は初心者向けのVBAの書籍等もありますので、基本的な部分は省かせていただきます。

全体像としては、エクセルのシートに、為替データの4本値と日時を5分足で書き込み、それを元に2本の移動平均線を計算し記入します。

その後、ゴールデンクロス、デッドクロスが発生した場合には、注文を行うというシステムです。当レポートは為替データの読み込みと書き込みまでを解説しますが、その後のテクニカル指標の計算、書き込み、クロスの判断、注文に関しては、今後もその3、その4と続編にて解説していきたいと思います。

 

FX自動売買システムの自作に必要なもの(準備)

 

まず、エクセルが必要になります。おもちでない場合はご用意いただくしかないのですが、その場合はできればエクセル2002以上をご用意ください。レポート内の解説では2002での解説となります。2007以降をお使いの場合は、エクセルのツールバーなどが大きく変更されていますので、その都度置き換えられてください。

2013については、適宜必要な設定の場所等提示しています。

次に、為替データをエクセルに読み込める形でデータを提供してくれるツールが必要です。

いくつかの取引会社が提供していますが、ここではMetaTrader4をデータ提供元として使用させていただきます。

いずれの取引会社のMetaTraderでも問題はありませんので、任意のデモ口座等をご用意ください。

 

デモ口座申込後、指示に従ってシステムをダウンロードされてください。

当コンテンツまでの内容でしたら、上記二つがあれば可能です。実際に注文を行う部分などまで行くと、上記以外に注文を行う口座と注文を行うためのツールが必要となりますが、とりあえずはここまでで結構です。

 

 

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