1.自動売買システムの処理と考え方
FX自動売買システムの自作・構築に必要な処理
まず、自動売買システムがどのようなことを行うかを考え、そのためにはどのようなツールが必要かを考えます。
尚、これらの概要をすっ飛ばして早速自作に入りたいと言う方は、「自作するFX自動売買システムの全体像と準備」からご覧ください。
自動売買システムの動作を考えると、まず売買の判断を行わなくてはなりません。売買の判断を行うためには、株なら株価のデータ、為替なら為替のデータが必要です。
自動売買システムのためのデータの読み込み、売買判断、発注などの処理
そのため、株価や為替のデータを読み込む必要があります。読み込むためにはその提供元が必要になります。
次に、データを読み込み売買の判断を行うためには、どのような売買の判断を行うかが必要となります。便宜上、このレポートではこの売買の判断を行う部分(計算処理)を“売買エンジン”と呼ぶことにします。
この売買エンジンは、テクニカル分析を元にするか、ファンダメンタルズ分析を元にするか、両方ともを考慮した売買エンジンにするかで、難易度や、そもそものデータの読み込み内容が異なってきます。
極力難易度を下げるためには、基本的に4本値(始値・高値・安値・終値)と出来高から判断できるテクニカル分析を元にしたが良いと考えています。
これは、私が個人的にファンダメンタルズ分析よりも、テクニカル分析の方を得意としているからかもしれません。
そして、データの読み込み、売買エンジンの次には、実際に注文を行う処理が必要となります。たとえば、株式売買の場合、証券会社から提供されるアプリケーション(楽天証券のマーケットスピードや、カブドットコム証券のkabuマシーン)を操作し、注文を行わなくてはなりません。そこに人の手が必要となると、完全自動売買とは言いがたく、それでは意味がありませんので、その部分の処理を確立しなくてはなりません。
注文部分をクリアすると、次は手仕舞いの部分ですが、利益確定の条件や損切りの条件を売買エンジンに組み込み、それを仕掛けの注文の際と同じようにアプリケーションの操作を行い、手仕舞いを行えばよいので、注文部分までクリアしていればその応用となります。
以上が自動売買システムに必要な処理となります。
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