5.自作した自動売買ファイルから取引システムへ注文する
キーボードマクロで記録した注文用ファイルの内容の編集
今度は保存したファイルをメモ帳等で開きます。
この中で、注文に必要なのは、最初のクリックと、成り行き注文画面でのクリックのみですので、下記5行になります。
ACW(GETID(“FX Trading Station 2.0”),-4,-4,1032,776,0)
BTN(LEFT,CLICK,158,252,15)
ACW(GETID(“FX Trading Station 2.0”),-4,-4,1032,776,0)
ACW(GETID(“成行注文”,”#32770″),213,213,386,190,0)
BTN(LEFT,CLICK,477,269,234)
※ 括弧内の数値等は若干異なります。
FX自動売買システム発注用のUWSCファイルの編集
上記5行は、通貨ペアのクリックと、それによって表示された成り行き注文画面のOKボタンのクリックです。上記コード内のBTNから始まる列はボタンのクリック(マウスやキーボードなど)で、ACWはアクティブにするウィンドウの指定となります。
実際の注文処理は、取引システム上で売買サインが発生したら、FX Trading Stationを最大化表示させ、上記注文処理を行なったあと、FX Trading Stationを最小化して終わりとなりますので、上記コードの最初に、FX Trading Stationの最大化、最後に最小化を行う処理を付け加えます。
まず、最大化の処理は、
CTRLWIN(GETID(“FX Trading Station 2.0”),Max)
最小化は、
CTRLWIN(GETID(“FX Trading Station 2.0”),Min)
ですので、この二つを最初と最後に追加し、全体は下記のようなコードになります。
MT4等を使用されている場合は、記録した内容の
ACW(GETID(“FX Trading Station 2.0”),-4,-4,1032,776,0)
などのコードのGETIDの括弧内を参照の上、
CTRLWIN(GETID(“*********”),Max)
CTRLWIN(GETID(“*********”),Min)
とします。
上書き保存して、UWSCに再読み込み(「ファイルを開く」より上書き保存した上記Buy.UWSを開く)し実行してみましょう。
おそらく、かなり早いスピードで実行され、正常にポジションが取れたかどうかわからないかと思います。
インターバルを設置し動作速度を調整する
そこで、上記ファイルにインターバルを設置し、ある程度目視できるほどのスピードに変更します。
もう一度メモ帳で開き、先ほど追加したCTRLWINの上下と、ボタンのクリックをおこなう行(BTNから始まる行)の直前に下記コードを追加します。
SLEEP(1)
このコードは1秒停止するというコードで、括弧内の数字が停止する秒数となります。
追加したコードは下記のようになります。
追加したら上書き保存し、もう一度UWSCに読み込んで実行させ動作を確認してください。
いかがでしょうか?動作が目視できたでしょうか?
動作がまだ早いという場合は、各SLEEPの括弧内の数値を変更し、インターバルの長さを調整されてください。
買いの動作の記録が完了したら、次は、売りの動作を同じように作成します。
FXCMの場合は両建てができず、買いの手仕舞いを売りの注文で代用することができますので問題はありませんが、両建てが可能な取引システムをご利用の場合は、手仕舞い用の動作の記録も必要となります。
それぞれ名前をつけて保存し、最大化、最小化、インターバルの設置が完了したら、それらのファイルをUWSC本体があるファイルに移動されてください。
たとえば、デスクトップにUWSCという名前のフォルダがあり、その中にUWSC本体のEXEファイル(下記画像参照)があるようでしたら、その中に作成したキーボードマクロのファイルを保存します。
これで、注文用マクロの準備が整いました。
ここで作成したファイルをUWSCで実行し、自動での注文を行えるかどうか確認されてください。
次項は、前回まで使用したエクセルファイルに戻り、エクセルファイルで発生した売買サインと、今回作成したファイルとを接続する作業になります。
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