5分足63本-310本MAのデッドクロス。上には310本線と先週安値で重い
2022年8月29日<<日経平均株価日報>>
概要。長い陰線。前場下落、後場やや回復。前日比762.42円安。
先週金曜日の終値より519.68円安い28161.06円で始まった29日の日経平均株価。
寄り付き直後に200円ほど下げる展開でした。
前場のうちに、400円近く下落し、27800円で底を打った後、後場はやや値を戻しています。
ただ、戻し幅は前場の下落の1/3ほどと限定的です。
金曜日より762.42円安い27878.96円で引けています。
5分足はデッドクロス発生。ストキャスは下降を示唆!?
5分足では、寄り付きから先週の安値である水曜日安値の28282.21円を割り込んで寄り付き。
前場のうちに、63本移動平均線と310本移動平均線のデッドクロスが発生しています。
後場の終盤に下降してきた62本線とレートが交錯しています。
上方には310本線や、先週安値があり、上値は重い展開が予想されます。
下記は30日分の5分足を表示していますが、先週の安値である24日安値が28282円付近です。
12日以降に一段高の上昇をしていますが、その直前高値が8日高値の28279円付近となっています。
この2つのレートが重なっており、重い上値を形成しています。
12日以降に上昇する前に作った踊り場も、現在地付近に位置しており、28280円付近を上値としたレート域に大きな柵が残っているようです。
サイコロジカルラインは、やや上昇しています。
寄り付き直後の陰線は長かったものの、カウントは1本、2本ですので、値幅そのものがラインに影響しない為の推移です。
後場の上昇で陽線をカウントしているため、62本線も24本線も上昇し50%前後を推移しています。
ストキャスティクスは、先週金曜日の低域から、10%以下に張り付いた推移を見せました。
後場にかけて上昇に転じ、80%付近まで上昇した後、上昇の傾きをやや緩やかに変えデッドクロスを形成しています。
こちらは、「明日寄り付きから下落か?」という動きに見えます。
ザラ場線は、下記の通り推移しました。(表示は30日分5分足)
19日以降切り下げてきた3+線(青線)を、結局切り上げる事なく大幅安を迎えました。
3+300線も下降を継続し、先週金曜日に3+300線に押し返されたレートが下放れを見せた形となっています。
こちらも上値の重さを示唆するチャートとなりました。
日足はMAを一気に下抜け。長目の陰線形成
日足では、先週金曜日の鍋蓋から、5日移動平均線、20日移動平均線を一気に下抜け、ギャップを伴った長めの陰線を形成しています。
7月20日のギャップアップ以降に形成した山を変則的な三尊だと考えると、最後の山や肩を形成して、下落に向かう事になります。
その場合、下値のサポートは50日移動平均線や、7月20日安値付近の27300円となります。
5分足のチャートの際も掲載した通り、上値は28280円付近がレジスタンスだと考えられます。
このまま5日線と20日線のデッドクロスが発生し、20日線もレジスタンスとして機能すると考えられます。
その場合も、数日は28300円付近が20日線と重なるため、その値を突破できるかどうかポイントとなるようです。
上述の三尊の場合、肩は28300~27300円のレンジでの横ばい推移が予想されます。
この価格帯を一気に抜けるようだと、3月~7月のレンジ相場の価格帯に戻り、下値は25000円台となります。
サイコロジカルラインは、15日線が下落。40%まで落ち込み、こちらは下げ過ぎ感が出てきました。
45日線は横ばい推移で60%付近をキープしています。
ストキャスティクスは、%DもS%Dも続落しています。
60%を挟んだ推移で、直近は80%からの下降です。
直近の%D下値であった8月10日のラインを切り下げており、明日以降も下降継続を示唆しています。
ボリンジャーバンドは+σ2ラインからの下放れ後、中央線の50日移動平均線に向かう動きを見せています。