大幅下落陰線形成。50日線で耐えるか?
2022年09月14日<<日経平均株価日報>>
概要。481円安で寄り付き、引けは796円下落。
寄り付きから大幅下落と開始となりました。
その後、すぐにさらに300円ほど下落しています。
前場は27800円付近を底に反転し、28000円を回復する場面も見せました。
後場は再度27800円まで下落、後場の戻りはほとんどなく引けを迎えています。
5分足はMAデッドクロス2回発生。ザラ場3+300線下抜け。
5分足では、移動平均線310本線付近まで値を下げて寄り付いています。
上述の通り、最初の足のうちに27856円まで300円弱の下落をみせました。
前場のうちに12本移動平均線と310本線のデッドクロスが発生しています。
前場は一度28000円まで上昇したものの、そこを天井に、反落しています。
後場からは再度27800円付近まで下降。
前場の安値を割ることは無かったものの、反発はほとんどなく27800円ちょっとで終了しています。
後場には310本移動平均線と62本移動平均線とのデッドクロスも発生しています。
5分足その他の指標
サイコロジカルライン、ストやキャスティクスは以下の通り推移しています。
ストキャスティクスでは、寄り付きからの下落と上昇、後場の下落でザラ場中に10%~70%行き来する展開も見せ、ダブルボトムの様なラインを形成しました。
ザラ場線は、寄り付きから3+線を下抜けしました。
その勢いのまま3+300線も突破、前場で一時的に値を戻すも、後場から再度3+300線を下抜けしています。
3+線は切り上げていますし、3+300線も依然として上昇していますが、切り下げや、暗転が心配なところです。
日足。20日線割れ、陰線形成
日足では、20日線を割って長目の陰線を形成しています。
このタイミングで、50日線で反発していた5日線と、下降してきた20日線のゴールデンクロスが発生しています。
直近の状態を見ると、二つのシナリオを考えられます。
一つは、8月29日に20日線を割り、下降トレンドに突入、一時的な戻りが昨日で完了というシナリオ。
この場合は、このまま50日線を割って下落を継続です。
もう一つは、50日線が上昇中のことから、上昇トレンドは継続中。9月7日を押し目として、20日線突破による戻りというシナリオです。
こちらの場合は、50日線で再度反発し、昨日の値も突破に向かうと考えられます。
現在、安値を50日線に合わせていますので、ここで耐えられるかどうかがネックです。
日足の指標
指標では、サイコロジカルライン15日線が上げ止まり、昨日から横ばい推移となりました。
45日線はやや下降傾向でいずれも55%前後で推移しています。
ストキャスティクスは、%Dが昨日と同値を示し、横ばい推移となりました。
それ以前は、上昇中で推移、S%Dも上昇中です。
ボリンジャーバンドは、昨日、一昨日の+σ1に触れた後の、本日の下落です。
中央線である50日線まで値を戻しています。
+σ1に触れた後の下降ですので、勢いとスピードは大きいものの、セオリー通りの推移となりました。
今回の下降の起因は、アメリカの8月CPI(消費者物価指数)が予想を上回ったことに依ります。
米利上げ加速への警戒感によるもので、経済指標発表のインパクトの大きさから来た展開です。
移動平均線等は、上手い具合に50日線絡みですが、テクニカル的には難しい展開となっています。