2本のロウソク足の組み合わせを理解する (チャート力向上講座日足スイング編)
前項で単体のロウソク足で表現される大陽線、大陰線について学んできました。
ここからは、複数のロウソク足の組み合わせが高値圏・安値圏に出現した際に、その後の推移をどう示唆するかを見ていきます。
2本の足の組み合わせでは、ハラミ線、ツツミ線、タスキ線、切込み線、かぶせ線、ギャップについて掲載しています。
早速2本のロウソク足の組み合わせについてみていきます。
まずは、下記2つ。
ⅰ)はらみ線
下図のように、直前の足の中に納まって、当日の足が出現する組み合わせ。
高値圏で陽陰(下図左側)と出れば売りサイン、安値圏で陰陽(下図右側)と出れば買いサインとみなせる。
ⅱ)つつみ線
下図のように、直前の足を本体に包んだ状態で、当日の足が出現する組み合わせ。
安値圏で陰陽(左図左側)と出れば買いサイン、高値圏で陽陰(左図右側)と出れば売りサインとみなせる。
この二つの組み合わせ(はらみ線・つつみ線)を使用して、その後の相場の方向を予測して見ましょう。
上記チャート1の様に、250円付近ででた安値圏のつつみ線を底として、上昇過程でツツミ線が出現。
354円を天井として、高値圏でのツツミ線が発生(直後の陰線はらみ線は高値圏での陰陽順なので除外)して下落に向かっています。
下降局面でのは、高値圏での陽陰ハラミ線で下落方向、直後に要因でのツツミ線でさらに下落方向です。
ⅲ)たすき線
安値圏では陰陽の順番で上昇方向に(左図左側)、安値圏では、陽陰の順番で下落方向、直前のロウソク足にかかる形で当日のロウソク足が出現。
安値圏で買い、高値圏で売りのサイン。
下記のチャートのように、安値圏や押し目で出現の陰陽たすき線で買い、高値の陽陰たすき線で売り抜けます。
タスキ線は、大陽線、大陰線と併用して考えるとわかりやすいサインとなります。
ⅳ)切込み線
安値圏にて、陰線のあと、陰線にかぶり、陰線より下方向に本体と足を延ばして陽線が出る形。
安値圏の出現で底を示唆し、買いサインとなる。
ⅴ)かぶせ線
直前の陽線に上からかぶさる形で陰線が出現。
高値圏で売りサインとなる。特に、上ヒゲが長い場合はその後の下落を予想可能。
146円を底に安値圏で切込み線が発生し、その後上昇に転じています。
上昇局面の225円付近でのかぶせ線は、その後の小さな上昇を見るとダマシでしたが、267円付近でのかぶせ線は、その後下落に転じており、天井を形成しています。
ⅵ)ギャップ(窓)
直前のロウソク足から空白を伴って当日の足を描画する形。
陽陽の場合、前日高値よりも当時安値が高く、陰陰の場合、前日安値よりも当日高値の方が低くなる。
安値圏の上昇過程の陽陽で買いサイン、高値圏の下降過程の陰陰で売りサイン。
ここまで、ロウソク足2本の組み合わせについてみてきました。
前回の大陽線・大陰線だけの判断よりも判断基準が増え、徐々に精度があがっていきます。
以降、3本以上の組み合わせの後、一定期間のロウソク足の並び(=チャートの形)からの判断も加わってきます。
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