グランビルの法則の売買ポイント (チャート力向上講座日足スイング編)
前項までで移動平均線のクロスについて掲載してきました。
この項では、移動平均線を使用した売買法則として利用できる、「グランビルの法則」について学びます。
この法則は、短期の移動平均線と長期の移動平均線から買いポイント、売りポイント、それぞれ4つずつのポイントからなる法則です。
チャート上の法則としては、初歩的ではあるものの、基本・基礎の類で、有用かつ押さえておくべき法則の一つです。
グランビルの法則:買ポイント
まずは、買いの4つのポイントからですが、下記チャートのように短期の移動平均線と長期移動平均線の形により買いポイントと判断できます。
買の第1法則
相場の横ばいや下落が長く続いた後、移動平均線長期を移動平均線短期が下から上抜くか、株価が移動平均線をしたから上抜いたポイント
買の第2法則
上昇トレンドに移行後、移動平均線短期が上昇中の長期を下抜いたあと反発したポイント、若しくは、上昇している長期移動平均線を株価が一時的に下回り、反発したポイント。
買の第3法則
上昇中の移動平均線に移動平均線短期や株価が近づき、移動平均線長期とはクロスせずに反発したポイント
買の第4法則
上昇していた長期線が横ばいや下降に移ったあと、短期の移動平均線や株価が長期線を下抜き、長期移動平均線と大きく離れたあとに反発したポイント
上記の4つが買いポイントとなります。
チャートで見ると下図の様になります。
グランビルの法則:売ポイント
次に、売りの4つのポイントです。
売の第1法則
相場の横ばいや上昇が続いた後、移動平均線長期を移動平均線短期が上から下抜くか、株価が移動平均線を上から下抜いたポイント
売の第2法則
下降トレンドに移行後、移動平均線短期が下降中の長期を上抜いたあと反発し下落したポイント、若しくは、下降している長期移動平均線を株価が一時的に上回り、反発したポイント
売の第3法則
下降中の移動平均線に移動平均線短期や株価が近づき、移動平均線長期とはクロスせずに反発したポイント
売の第4法則
下降していた長期線が横ばいや上昇に移ったあと、短期の移動平均線や株価が長期線を上抜き、長期線と大きく離れたあとに反発したポイント
上記の4つが売ポイントとなります。チャートで見ると下図の様になります。
グランビルの法則のチャート
そのほか、グランビルの法則の売買ポイントをプロットしたチャートの例です。
このグランビルの法則で、移動平均線及び、日足スイング編についての項は最後となります。
次の項からは、デイトレ編の内容となります。
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