トレンドラインを理解する (チャート力向上講座日足スイング編)
前項の天井・底の形に続いて、この項はトレンドラインについてです。
相場が動くと、いくつもの波を形成しながら上昇や下降などの大きな波を作っていきます。
その中で、上昇と下降の波を捉え、その波に乗って売買を繰り返すことが可能です。
上昇時に作られる小さな波の反発する場所、下降時に作られる小さな波の反発する場所、それぞれを捉えながら売買を行う技術を学びます。
そのために、サポートラインとレジスタンスラインの二つのラインを理解し、それによって先のレートを予測し、売買を行っていきます。
ⅰ)サポートライン
サポートラインとは、支持線とも呼ばれ、読んで字の如くレートの下値を支えるラインのことです。(下図参照)
このサポートラインまでレートが下がれば、そこから反発しあがっていくというラインです。ある程度一定の間隔で相場が波を形成しないと、そのラインを引けないという問題もありますので、一つ二つ波を見ながら、それによってラインを引く必要があります。
上昇相場のサポートラインでは、押し目となり、反発時に買いポイントとなります。下降時のサポートラインでは、一時的な下降の波の終わりを示しますので、空売り時の買戻しポイントとなります。
例えば、下図のような場合、A,Bのポイントを使用してCというサポートラインを引くことが可能です。
その後、現在の株価がDの部分まで下がれば、押し目買いを行うというシナリオを作ることが出来ます。
同様に、下降場面では下図のようにA、BのポイントでCというサポートラインを引き、Dのポイントまで空売りしてDポイントで買い戻すというシナリオが考えられます。
若しくは、下の図(上図の別シナリオ)のようにE、FのポイントでGというサポートラインを引き、Hのポイントまで空売りで持つというシナリオが考えられます。
勿論、上の二つの図のDポイント、Hポイントから買いで仕掛けることも考えられます。
但し、この方法はサポートラインが下降している状況での買いですので、大きなトレンドに逆らうことになります。
下記レジスタンスラインも理解したうえで、相互判断を行う必要があります。
ⅱ)レジスタンスライン
次は、レジスタンスラインについてです。
レジスタンスラインは抵抗線とも呼ばれ、サポートラインの逆で波の高い部分を結んだ線で、その線まで到達すると下がり始めるという基準になります。
上昇相場ではサポートラインの押し目で仕掛けた買いの手仕舞いポイント、下降相場では、空売りの仕掛けポイントや、下降しているサポートラインで仕掛けた買いの手仕舞いポイントとなります。
レジスタンスラインも、サポートラインと同様にある程度波の波形が形成された後、複数のポイントを結びラインを引きます。
そのラインに到達したら、目先の上昇が終わると判断でき、手仕舞いポイントや売り仕掛けポイントと判断できます。
上図のA、BポイントからCというレジスタンスラインを引き、Dポイントまで上昇したら空売りポイント、もしくは手仕舞いというシナリオを立てることが可能です。
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