パラボリック・タイム・プライスの騙しを回避する施策、その(2)です。
今回はダマシを回避する施策として、パラボリック・タイム・プライスを複数の時間足に適用し、それを同時に確認する「マルチタイムフレーム」について掲載しています。
マルチタイムフレームのパラボリックタイムプライスのMetaTrader用カスタムインディケータも作ってみました。
マルチタイムフレームは、例えば5分足のチャートのパラボリックを見ている場合に、同じ5分足のチャート上で、30分足と1時間足のパラボリックも表示させる形です。
複数の時間足でのサインが重なった場所を確認できますので、単時間足での判断よりも可能性、正確性の高いサインを見る事ができます。
その(1)では、パラボリックの複数のパラメータで重ねる施策を掲載しています。
パラボリックの騙し回避2 マルチタイムフレーム
パラボリックのマルチタイムフレーム化でダマシを回避
まず、パラボリック・タイム・プライスについてですが、計算方法や指標の内容については、下記に譲ります。
パラボリックの複数時間足での判断は、MetaTraderのカスタムインディケータを使用して、現在表示している時間足に、その時間足よりも大きい時間足のパラボリックを表示するという方法で、ダマシの回避を考えてみました。
下記、5分足のUSD/JPYのチャートに、30分足と1時間足のパラボリックも同時に掲載した場合のチャートです。
チャートはUSD/JPYの5分足チャート。
赤いパラボリックが5分足のパラボリックで、水色のパラボリックは30分足、黄色の線は1時間足のパラボリックタイムプライスです。
ダマシ回避の施策としては、単純に、3つの時間足(5分足、30分足、1時間足)のパラボリックタイムプライスのサインが一致した場所を採用します。
マルチタイムフレームのパラボリックでのダマシ回避
上のチャートは5分足のUSD/JPYチャートで、赤のライン5分足のパラボリック、水色が30分足、黄色に1時間足のパラボリックが設定されています。
パラメータはいずれも0.02、0.2です。
すべての時間軸のパラボリックが同じ方向にサインを出した場合に出動、そうでない場合は5分足のすべてのサインは無視されます。
売買のサインは5分足のパラボリックのサインの転換を基準としていますので、上チャートのAの青〇の様に、途中ですべての時間足のパラボリックの向きがそろっても無視しています。
上のチャートでは、赤色の〇は、5分足・30分足・1時間足のパラボリックがすべて下支えとなっていますので、5分足のパラボリックがサポートになったタイミングで買い出動となります。
それ以外のポイントはダマシとして無視しています。
B、C、D、Eの各赤丸は、3つの時間軸がいずれもサポートとなっていますので、出動します。
A、F、Gはの青〇、5分足転換時には30分足と1時間足がそろっておらず、Hの青〇は30分足も1時間足も5分足とは逆方向にあるためダマシとして無視します。
サインとしては、ダマシをある程度回避し、優良な転換点のみを拾えているかと思います。
もちろん、ここからロジック等を組む場合は、上記回避方法に加え、パラメータの調整や、損切幅、利確幅の調整、適用する時間足の検討など、マルチタイムのみではカバーできない部分も考慮が必要です。
マルチタイムフレームのパラボリック MetaTraderカスタムインディケータ
上記のチャートに適用している、マルチタイムフレーム対応パラボリックタイムプライスのMetaTrader用のカスタムインディケータを公開しています。
下記より、ダウンロード可能です。
時間足と、パラボリックタイムプライスの二つのパラメータを設定可能です。
Timeframe1~3:パラボリックタイムプライスを計算する時間軸の1~3(currentは表示チャートの時間足)
step1~3:パラボリックタイムプライスのパラメータ加速因子(時間軸事に変更可能)
lim1~3:パラボリックタイムプライスのパラメータ加速因子上限値(時間軸事に変更可能)
※Timeframe1~3に適用するチャートよりも短い時間足を設定すると正しく表示できません。
ファイルはこちら
→ マルチタイムフレーム パラボリックタイムプライス カスタムインディケータ(MTF-SAR_OCI.ex4)
<<カスタムインディケータファイルの免責>>
必ずデモ口座等で動作を確認されてください。
当EAの使用によるいかなる損害も当方では責任を負いません。併せて当方にその責任を求める事も放棄されたものとします。
ダウンロードされる場合、ダウンロードもその使用も完全な自己責任で、そのことをご理解されているものとさせていただきます。
ここでは、マルチタイムフレームでのパラボリックタイムプライスを用いる事で、ダマシを回避する事を考えてきましたが、その(1)では、複数のパラメータのパラボリックを重ねる方法でのダマシ回避について掲載しています。
(外部リンク)パラボリック・タイム・プライスについて(moneypartners)
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