日経平均の現況と平均足から見る相場
8月25日の日経平均株価は終値42,807.82円となり、前週からの軟調地合いを引き継ぐ形となった。
日足平均足では始値42,790円・終値42,917円と、実体の小さい陰線で推移しており、下値模索の動きが続いている。
直近の高値43,876円からは調整色が強まり、短期移動平均線(5日)は42,897円と終値を上回る位置にあり、上値の重さを示している。
一方で20日線(41,947円)、60日線(40,082円)は上向きを維持しており、中長期では依然として上昇基調を崩していない。

週足平均足では始値42,423円・終値42,917円を維持し、下ヒゲを伴う陽線となった。
これは短期の調整を吸収しながらも、大きなトレンドとしては強気相場を保っていることを示している。
19週連続での陽線基調は、依然として相場に底堅さがある証左である。

フィボナッチ分析から見た価格帯
直近スイングの高値43,876円、安値39,851円を基準としたフィボナッチ・リトレースメントを計算すると、23.6%水準は42,926円、38.2%は42,338円、50%は41,864円、61.8%は41,389円となる。
今回の終値42,807円は23.6%水準をわずかに下回った位置であり、次の焦点は38.2%水準の42,338円を維持できるかに移る。
ここを割り込むと50%押しの41,864円が次の節目となり、調整が加速する可能性がある。
一方、23.6%水準を回復するなら再度43,000円台回復への試金石となる。

経済環境とファンダメンタル要因
足元の経済環境では、米国FRBの利下げ期待が後退し、米長期金利が高止まりしていることが日本株の上値を抑えている。
また円安基調が続く一方で、原材料高や海外需要減速への懸念もあり、企業業績には明暗が出始めている。
特に輸出関連は為替メリットを享受する一方で、内需関連は消費減速懸念が影を落とす。
世界景気減速シナリオが強まれば、輸送用機器や素材株に調整圧力がかかりやすい。
業種別の動向と予測
業種別では、半導体やハイテク株が米国ナスダックの変動に連動しやすく、直近は利益確定売りに押される場面が目立つ。
一方、内需系の電力・ガスや銀行株は堅調さを保っており、ディフェンシブ銘柄への資金シフトも観測される。
特に銀行株は長期金利高止まりによる収益改善期待から底堅く推移している。
製造業全般では輸送機器は堅調ながらも、鉄鋼・非鉄金属など素材株は中国需要減速が重石となり、先行きに不透明感を残す。
今後の展望と転換点
日経平均は短期的に42,300円付近のフィボナッチ38.2%水準を試す可能性が高く、ここを下回るかどうかが大きな分岐点となる。
下値抵抗を維持すれば43,000円台回復から再び年初来高値圏を試す展開も期待されるが、下抜けした場合は41,800円台の50%押しが次のターゲットとなる。
週足の強気トレンドが崩れていない点は安心材料であるが、米国金融政策や為替の変動次第で転換点は早まる可能性もある。
短期の調整を許容しつつ、中期の上昇シナリオを維持するかどうかが今週の焦点である。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価