概況
10月2日の日経平均は44,936.73円で大引け(始値44,736.03/高値45,125.96/安値44,659.22)。
日足の平均足は始値44,889→終値44,864の小陽実体で、前日の陰圧から下げ止まりのサインに変化。
週足平均足(進行週)も始44,806→終44,890と陽線寄りで、短中期トレンドの土台は残る。
テクニカル総覧(平均足×移動平均×フィボナッチ)
移動平均は5日=44,963.79/20日=44,467.95/60日=42,405.28で5>20>60の強気配列を堅持。
終値は5日線とほぼ同水準、かつ20日線の上に位置し、上昇トレンド内の“初押し後の持ち合い”に見える。
直近スイング(高=45,852/安=41,835)に基づくリトレースは38.2%=44,317/50.0%=43,844/61.8%=43,369/78.6%=42,695。
本日の安値44,659は38.2%と20日線の上で切り返しており、複合支持での反発が確認できる。

グランビルの法則:買い①の“点灯寸前”
グランビル買い①は「横這いから上向きに変わりつつある移動平均線を明確に上抜いて乗せる」こと。
本日は5日線≒44,964円の直下~同水準で引けており、明日終値での上抜け定着が実現すれば①が点灯しやすい。(対5日線)
出来高の増加(前日比)を伴えばダマシ低下。
逆に38.2%(44,317)割れなら、50.0%(43,844)までのスピード調整も想定したい。
対20日線では、平均線に触れずに反発で買い③の点灯となる。

日足・週足の読み替え
日足平均足は小陽転で、下値を探りながら実体を戻す初動。
ここから実値で5日線を回復→直近戻り高値(45,126)トライの流れが描ける。
週足は陽線寄りを維持しており、週末に20日線上を保てるかが10月前半のベースシナリオを左右する。

ファンダメンタルの現在地
海外は利下げ局面入り後の“データ次第”が継続。
長期金利の頭打ち観測は成長株(テック・AI)に相対追い風だが、要人発言や物価・雇用の数字次第で短期の金利・為替が振れやすい。
為替は円安レンジで、外需採算にはプラス。
一方でエネルギー・原材料のコスト高は内需に重石で、価格転嫁力の差が業績を分ける。
業種別の現況と展望
半導体・AIは金利一服を背景にモメンタム温存。
5日線回復→45,126円更新が見えれば指数牽引役に復帰しやすい。
輸出(自動車・機械)は円安×20日線上で相対堅調。
38.2%~20日線の押しは拾われやすい。
銀行は国内金利トーンの見極め待ち。
5日線回復局面での出来高増なら相対強度が高まる。
内需(小売・サービス)はコストと賃上げの綱引き。
指数がもみ合う場面ではディフェンシブの相対強さが意識されやすい。
価格帯シナリオと戦術
上方向(再始動):
終値で5日線を明確回復→45,126(当日高値)突破で45,4万台への戻り足。
上髭連発なら段階的利確でデルタ調整。
レンジ維持:
38.2%(44,317)~5日線の箱レンジ。
下ヒゲ+出来高増の反発は短期逆張りの好機。
下方向(調整深掘り):
38.2%割れで50.0%(43,844)へ。
“止まり方”が弱ければ61.8%(43,369)が次支え候補。

まとめ
骨格(5>20>60)は強気のまま、38.2%×20日線で反発した事実はポジティブ。
あすは5日線の終値奪回が最大テーマだ。
奪回ならグランビル買い①が点灯し、45,126の再トライ→45,4万台を視野に。
逆に38.2%割れなら50%→61.8%の順で押し目の深さを測る一日になる。