2025年9月10日、日経平均は43,837.67円まで切り返した。
寄り付き43,513円からの陽線引けで強さは残るが、前日の上髭の長い陰線(高値44,186円)を上抜けられなかった点は重い。
直近スイング高値43,876円の完全突破に失敗し、42,000~44,000円のレンジ観が現実味を帯びてきた。
以下、平均足・移動平均・フィボナッチを軸に、短中期の攻防帯とシナリオを整理する。

テクニカル概況(実値と平均足)
当日の実値は始43,513円・高43,849円・安43,509円・終43,838円。
実体は陽線で、短期の買い圧力は温存されている。
一方で、9/9の上髭陰線が示した戻り売り圧力を本日の値動きで否定できていない。
日足平均足はHA始値=43,427円・HA終値=43,677円で陽線を維持し、モメンタムはなお上向きだ。
週足平均足(進行週)もHA終値=43,705円の陽線で、中期の上昇骨格は揺らいでいない。
ただし、43,800円台~43,876円のレジスタンス帯で跳ね返されやすい癖が残る。

フィボナッチ・節目の位置関係
直近スイング(高値43,876円/安値39,851円)からの主要水準は23.6%=42,926円、38.2%=42,338円、50.0%=41,864円、61.8%=41,389円。
終値は23.6%の上で推移し中期強気は維持されるものの、44,000円手前~43,876円の売り帯が厚い。
下押しでは42,926円の攻防が最初の分岐で、割り込むなら42,338円→41,864円へ押し目候補を順に探る展開となる。
ユーザー指摘の通り、50%近傍が約41,864円であり42,000円は心理・実需ともに強い節目だ。
結果、42,000~44,000円のレンジ仮説は妥当である。

移動平均線とグランビルの法則
移動平均は5日線=43,308円、20日線=42,883円、60日線=41,057円。
5日線>20日線の短期ゴールデンクロスが継続し、両線とも上向きでトレンドの素地は良好だ。
グランビルの法則で見ると、
- 上向きMA(特に5日線)への浅い押し目は買いが入りやすい。
- ただし、上値のレジスタンス帯で跳ね返されている現状では、追撃は43,800円台の明確上抜け確認後に絞るのが合理的である。
- 逆に押しが深まる場合は23.6%=42,926円のキープが強弱分岐となる。

ファンダメンタル概況
外部環境は、米利下げ観測の強弱と為替の振れが同時進行で、金利低下期待→グロース支え、円高リスク→外需採算圧迫という綱引きが続く。
国内は政局の不確実性を抱えつつも、企業収益・インバウンド回復が指数の下値を支える。
高値圏でのイベント前(米インフレ指標・FOMC等)は、利食いと買い直しが交錯しやすく、テクニカル節目の効きやすい相場つきが続く。
業種別の現況と見通し
半導体・電子部品は金利低下観測の恩恵で基調強いが、指数の上値が重い局面では個別に物色が回りやすい。
自動車は為替の揺れが採算に波及するため、戻りでは鈍さが出やすいが、外需底堅さが下支え。
銀行は長い金利のボラに敏感で、政局×日銀のシグナルで振れやすい。
内需・小売・観光は回復トレンド継続で、指数の押し目局面での循環物色先となる。
シナリオと戦略
基調は中期強気・短期レンジである。
理想は陽線で43,876円を突破してレンジ上放れだが、本日それを実現できなかった以上、再び売り圧力がかかりやすい。
短期は43,800円台の明確ブレイク確認後に追随、押しは5日線=23.6%(42,926円)で反発強度を見極める。
レンジを前提に、44,000円前後は利食い優先/42,000円台前半は段階的拾いの発想が適している。
まとめ(要点の箇条書き)
- 陽線引け(43,838円)で強さは残るが、9/9の上髭陰線を否定できず上値はなお重い。
- 短期GC(5日>20日)継続、両MAは上向きで基調は良好。
- 23.6%=42,926円が分岐。維持なら43,800円台→43,876円再トライ、割れなら42,338円→41,864円へ押し目検証。
- 42,000~44,000円のレンジ観が強まり、節目での逆張りとブレイク確認の順張りを併用。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価