概況
9月16日、日経平均はザラ場で45,055.38まで上伸し、史上初の4万5千円台に乗せた。
大引けは44,880円台。
米FOMCでの利下げ観測を追い風に上値を試す展開で、上昇は半導体関連主導。
TOPIXも連れ高となった。
これらのイベントドリブンな買いは、直近の「高値更新」ムードを下支えしている。

テクニカル分析(平均足)
日足平均足は本日も陽線継続。
HA始値=43,700、HA終値=44,477で下ヒゲがほぼ出ない“勢い型”。
平均足ベースの上昇連続は6日まで伸び、短期モメンタムの強さを示す。
週足平均足も22週連続の陽転で中期トレンドは一貫して上。
押し目が浅く、スイングの主導権は依然として買い方にある。

フィボナッチ(直近スイング:高値=43,876/安値=41,835)
直近スイング幅2,041円を基に拡張を計算すると、123.6% = 44,357円/138.2% = 44,656円/150% = 44,896円/161.8% = 45,137円。
本日は高値で150%(44,896円)を突破し、161.8%(45,137円)が次の意識ライン。
終値は150%をわずかに下回るが、拡張帯(138.2~161.8%)の中段から上限トライの位置づけで、上値バイアスは継続しやすい。

移動平均線とグランビルの法則
終値は5日線(44,266)を+614円上回り、20日線(43,229)比で+3.8%、60日線(41,395)比で+8.4%と“上から5→20→60日”のパーフェクトオーダー。
9/8に5日線が20日線を再度上抜くミニ・ゴールデンクロスが発生済み。
グランビルの観点では、上向きのMA群からの上放れ(買い①)に該当し、20日線が支持として機能しやすい。
想定押し目は44,656(138.2%)~44,266(5日線)ゾーン、深押しでも44,358(123.6%)~43,229(20日線)を第一防衛とみる。

ファンダメンタルの現在地
国内インフレは全国コアCPIが7月3.1%→8月2.7%へ鈍化傾向、東京コアは7~8月2.9→2.5%で落ち着きつつある。
日銀の7月展望は「経済・物価の改善に応じた段階的な利上げと緩和度の調整」を示唆。
今週の日銀会合(9/18~19)は据え置き観測が優勢だが、正常化への漸進姿勢は維持される見通しだ。
為替はドル/円146円台後半で、過度な円安圧力は後退。
米利下げ観測(FOMC)も株式のリスク選好を支えている。
業種別の現況
本日の主役は半導体関連。
装置・素材(東京エレクトロン、アドバンテスト、SUMCO、ディスコ、レゾナックなど)が買い戻しを牽引し、指数の押し上げに寄与。
逆に、小売大型は一部で利食いが出て相対的に弱含み。
自動車は為替の落ち着きで底堅さが続く。
銀行は金利観測の振れで物色が散発的。
今後の価格帯シナリオと転換点
上値シナリオ:
45,137(161.8%)突破で、45,300~45,500の価格探索。ザラ場更新が続く限り、5日線に沿った上昇を想定。
中立シナリオ:
44,656(138.2%)~44,896(150%)の拡張帯レンジで持ち合い。FOMC/日銀待ちの時間帯は“値固め局面”。
下値シナリオ:
5日線割れで短期モメンタム低下。44,358(123.6%)→20日線(43,229)が次の押し目候補。20日線を終値で割り込むなら、グランビルの反落②へ移行し、138.2%の回復可否がトレンド判定の分岐点となる。
まとめ
テクニカルは平均足(日足・週足)とも強気継続、MAパーフェクトで上昇トレンド明確。
フィボ150%を高値で突破しており、次の目標は161.8%=45,137円。
ファンダ面でもインフレ鈍化×日銀の漸進姿勢×米利下げ観測がリスク資産を支える。
イベント通過までは拡張帯での“強気の持ち合い”を基本シナリオとし、5日線→138.2%→20日線の順で押し目を点検したい。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価