2025年9月11日、日経平均は44,372.50円(+534.83)と続伸し、直近スイング高値43,876円を陽線で明確に突破した。
もっとも、直上にはフィボナッチ拡張123.6%(約44,358円)が控え、当面の上値を抑える可能性がある。
短期はブレイクの勢いとレジスタンス帯の綱引き、週足では強気維持という二面性の相場だ。

テクニカル分析(平均足と価格帯の読み)
本日の実値は始値43,876.22/高値44,396.95/安値43,870.54/終値44,372.50。
日足平均足はHA始値=43,552/HA終値=44,129/高値=44,396/安値=43,871で陽線。
前日の上髭陰線で生じた上値不安を、“陽線での高値更新”という形でいったん否定した。
週足平均足(進行週)も陽線基調を維持しており、押し目は浅くなりやすい。
上では44,000円台前半~44,400円に売り帯、下では43,400円台に下値支えが形成されつつある。

フィボナッチ(基準:高値43,876円/安値41,835円)
今回の直近スイング幅(2,041円)を基に、リトレースと拡張を併記する。
・リトレース:23.6%=42,316円/38.2%=42,615円/50.0%=42,856円/61.8%=43,096円/76.4%=43,394円(いずれも安値41,835円からの戻し基準)
・拡張:123.6%=44,357.7円/138.2%=44,655.7円/150.0%=44,896.5円
本日の高値44,396.95円は123.6%(44,357.7円)をわずかに上回る水準で、テクニカル的には到達感→利食い圧が出やすいゾーン。
終値44,372円も123.6%に近接しており、上値はなお慎重判断としたい。

移動平均線とグランビルの法則
移動平均は5日線=43,666円/20日線=42,970円/60日線=41,154円。
- 5日線>20日線の短期ゴールデンクロス継続、かつ両線とも上向き。
- グランビルの法則では、上向きMAへの浅い押し目買い(法則②)がワークしやすい地合い。
- ただし直上のフィボ拡張123.6%~138.2%帯は戻り売りが厚いことが多く、追撃はブレイク再確認(終値で明確上抜け)か、5日線近辺へのスイング押しを待つ手順が合理的である。

ファンダメンタル概況(直近の材料)
米国では8月CPIが前年比+2.9%、コアは+3.1%とインフレ加速を示したが、労働市場の弱さを背景に来週のFOMCでの利下げ観測はなお有力視される。
インフレの上振れは関税の遅延転嫁も一因との指摘がある。
金利低下観測は日本株のバリュエーションを下支えする一方、為替の振れが外需企業の採算に影響する点は要警戒だ。
国内では、石破茂首相の辞任表明(9/7)を受け、与党総裁選に向けた政策期待と不確実性が併存。
金融政策の先行き(特に年内の微調整可否)に対する思惑が再燃しており、長い金利のボラティリティは残りやすい。
政局要因が短期のセンチメントに与える影響は無視できない。
業種別の現況と見通し
半導体・電子部品は米金利低下観測の恩恵で基調強いが、高値圏では上下に振れやすい。
自動車は為替の変動が収益に直結しやすく、指数の押し目局面で相対強さが試される。
銀行は長い金利の方向感に敏感で、政局×日銀シグナルでボラ拡大に注意。
内需・小売・観光は需要回復を背景に底堅く、イベント通過後は循環物色の受け皿になりやすい。
シナリオと戦略
当面の主戦場は44,358円(拡張123.6%)~44,656円(同138.2%)。
この帯を終値でクリアできれば、44,896円(同150%)へ上値余地が開く。
逆に勢いが鈍れば、まずは5日線(43,600円台)までの浅い押し、その下は43,394円(76.4%リトレース)→43,096円(61.8%)の順で反発強度を検証したい。
中期は週足の陽線が示すとおり上向き優勢だが、拡張比率到達後のノイズには備え、サイズ調整と段階的エントリーで臨む。
まとめ(本文の要点整理)
- 陽線で直近高値を突破、終値は44,372円。ただし拡張123.6%(44,358円)に近接し到達感。
- 5日線>20日線のGCと上向きMAで地合いは良好。押しは5日線~76.4%で強さを再点検。
- 米CPI上振れ(総合+2.9%・コア+3.1%)でも利下げ観測はなお根強い。為替の振れと政局要因が短期の変動リスク。
(外部リンク)Google finance(グーグルファイナンス)日経平均株価