逃げる利確ライン。利益確定ラインをトレールするEA「トレーリングリミットEA」


2019年9月6日



 

 

損切ラインまで下げてくるのを待たず、この時に決済してればもう少し値幅が取れた。

もう一段上まで上がったのに、利確ラインに達してその手前で利益確定をしてしまった。

 

 

それを少しでも解消するため、損切ラインのトレールの様に利確ラインも価格の変動に合わせて、利益方向に逃げるラインにするEAです。

 

 

損切のトレールと同じ様に、買いの場合であれば、価格が上昇したら利益確定ラインも上昇します。

同時に、当EAで損切も設定できるので、価格が上昇したら損切ラインも上昇します。

 

 

 

 

利益確定ラインをトレールして、より多くの利益を狙う「トレーリングリミットEA」

 

 

下記チャートをご覧ください。

 

赤い線が損切ライン、青い線が利確ラインです。

 

ピンクの▲が売り仕掛け、水色の▲が買い仕掛けとなっています。

 

 

御覧の通り、損切ラインのトレールとともに、利確ラインもトレールされる様、ポジションの変更を行うEAとなります。

 

 

 

逃げる利確ライン「Trailing Limit トレーリング・リミット」

 

上記チャートは、下落の場合も上昇の場合も、ろうそく足がぐっと伸びた地点で利確に達しています。

 

これは、利確のトレールを2本前の高値や安値を基準に決定しているからです。

 

例えば、下記のようなレートの場合(上記チャート前半売り部分抜粋)。

 

始値 高値 安値 終値 損切
ライン
利確
ライン
売仕掛
1 110.875 110.881 110.827 110.865
2 110.865 110.902 110.807 110.894
3 110.894 110.894 110.754 110.853
4 110.853 110.894 110.836 110.837
5 110.838 110.884 110.82 110.878 111.184 110.62 110.838
6 110.878 110.975 110.87 110.96 111.184 110.62
7 110.96 111.132 110.753 110.851 111.184 110.62
8 110.851 110.956 110.794 110.89 111.184 110.62
中略
27 110.553 110.599 110.523 110.57 110.879 110.307
28 110.571 110.589 110.475 110.498 110.879 110.307
29 110.498 110.535 110.392 110.414 110.835 110.307
30 110.413 110.448 110.275 110.288 110.748 110.275 利確!
31 110.288 110.447 110.279 110.35
32 110.35 110.434 110.299 110.41
33 110.41 110.445 110.38 110.443

損切0.3、利確0.2、シフト2

 

5行目の始値で売り仕掛け、損切ラインの値幅は最初は0.3です。

利確ラインの幅は0.2ですので、110.62。

 

そこから、損切ラインは通常のトレール(後述の通り2種を実装)ですが、利確ラインが逃げていく値幅は現在の足の2本前(シフト値)の安値(売りの場合)を基準に、利確ラインを算出しています。

 

売りの場合、高値が切り下がり、レートが下がっていくと、それを追うように損切ラインも切り下げられ、一度切り下げられたラインが再度上昇する事はありません。

同じ様に、利確ラインも安値が切り下がりレートが下降すると、現在値から逃げる様に利確ラインを下げていきます。

 

下記チャートが上表のレート部分です(中略部分も掲載)

 

青い利確ラインが下降しているレートから逃げる様に切り下げられていきますが、現在値から2本前の安値を基準にしているため、30行目の伸びた陰線の安値に当たり利確に達しています。

 

上のチャートの中ほど、18行目(上表中略内)で伸びた下髭は、利確ラインに達さず、そこでの利確は発生しませんでした。

チャートではその後も下落しており、利確ラインの切り下げも順調に行われていますが、場合によっては、18行目が底値となってそこから反発し、赤い損切ラインに当たるということもないわけではありません。

 

ですが、上記チャートの様に更に下落が起こった場合には、損切によって損は大きくなり過ぎない上に、より大きな利益を狙える機能を有しています。

 

 

 

Trailing LimitEA (トレーリング・リミットEA)ファイルについて

 

ファイルは、EAの形となっています。

MT4のデータフォルダ内MQL4→Expertsに格納してください。

 

ファイルはトレーリングリミットの対象とするポジションの通貨ペアのチャートに適用します。

 

EA設定内、シフト値をXとした場合、1時間足に適用すると、X本前ろうそく足の高値・安値を基準として、損切・利確ラインを計算します。

5分足に適用すると、5分足のX本前ろうそく足の値が基準となります。

 

EAの設定値は以下の通りです。

 

num_tik:対象ポジションのチケット番号を指定(ターミナルウィンドウに表示の注文番号と同意)

tpips:利確ラインまでの値幅(通貨単位換算)を指定

slpips:損切ラインまでの値幅(通貨単位換算)を指定

shift0:利確ライン算出とする過去の足へのシフト値

ts_syu0:損切の種類(下記)

 

 

損切の種類は0か1か2の3種です。

0の場合、損切を設定しません。手動で損切を設定され、その損切ラインが動きません。

1の場合、当該ポジションが含み益でも含み損でも、トレーリング幅より含み益が少なくても、トレールが実行されます。

仕掛け値から0.8円動けば、トレールも0.8円動きます。

2の場合、損切幅分の含み益が発生してから最初のトレールとなります。

通常MT4で保有ポジションに対してトレイリング・ストップを設定すると、この方式となります。

損切幅が1円の場合、仕掛け値から利益方向に1円動いて初めてトレールが実行されます。含み益が0.8円分の場合は、損切ラインは動かず、初期値の仕掛け値から1円のままです。

 

その設定で、例えば下記設定の場合。

num_tik:1000000

tpips:0.3

slpips:0.5

shift0:2

ts_syu0:1

 

上記トレーリングストップ(損切)の種類により、初期値は仕掛け値から0.5円の値幅で損切、0.3円の値幅で利確ラインがあり、損切は仕掛け値から1pipsでも利益方向に動いたら、それに合わせて損切ラインも1pips移動する。

利確ラインは、2本前のろうそく足の高値(安値)を基準に、0.3円利益方向にラインを設定し、そこに達する(追いつく)まで保有する。

 

上記設定の場合は、上の様な内容でのトレールとなります。

 

尚、チケット番号は各ポジションに対して振られる固有番号ですので、一つのEAで複数のポジションのトレール制御はできません。

ポジション毎にEAを設定する必要があります。(その分、チャートを表示しEAを適用させてください。)

 

 

 


 

必ずデモ口座等で動作を確認されてください。

当EAの使用によるいかなる損害も当方では責任を負いません。併せて当方にその責任を求める事も放棄されたものとします。

ダウンロードされる場合、ダウンロードもその使用も完全な自己責任で、そのことをご理解されているものとさせていただきます。

 


 

 

ダウンロードは下記より↓

Trailing LimitEA (トレーリング・リミットEA) (TrailingLimit.ex4)

 

 

(外部リンク)MetaTrader4公式